しごと自動化レシピ

WORK RECIPE Excel

Excelで既知の平均と標準偏差から管理限界を作る

既知の平均と標準偏差から管理限界を作るための小さな検証表を作ります。平均の両側へ標準偏差三つ分の幅を取ります。 入力と完成結果の二つの表を並べ、どの値を何の単位で計算したかを追えるようにします。

平均 → 下管理限界(作業の流れを表す概念図)
実行確認の記録なし

公式資料を参照して構成した手順です。本記事の操作・コードの実行は未確認です。小さな入力例で期待結果を確かめてから利用してください。

できあがるもの

完成表の列は 下管理限界/上管理限界、結果は [[94,106]] です。平均の両側へ標準偏差三つ分の幅を取ります。 小数の値は表示桁によって末尾が丸まるので、参考値との照合は概ね小数第6位までを目安にします。

始める前に

  • Windows版Excel for Microsoft 365の現行更新版を対象とします。HSTACK・MAP・SCANなどを含む記事では対応する更新版が必要です。Web版やMac版、永続ライセンスの旧版での同じ動作は未確認です。
  • 新規のブックと架空の入力だけで試します。計算方法は自動、数式の引数区切りはカンマを想定します。入力列と数式の出力先を分け、G列以降のスピル範囲を空けておきます。
入力例

A1:B2に下の入力表を見出し付きで置きます。見出しは 平均/標準偏差 の順です。データは [[100,2]] です。コードや年月日表記などの文字列は先にセルを文字列形式にしてから入力し、数値は文字列化せず入力してください。

入力例を表で確認する
入力例
平均標準偏差
1002

掲載手順と同じ小さな入力例です。まずは、この値で試してください。

手順

  1. 新しいシートのA1から入力表を作り、入力例の行数1件・列数2列がそろうことを確かめます。値の単位と列の順を変えず、開始時点のブックを別名保存します。管理限界は製品規格ではありません。標準偏差の推定法と対象工程の安定性を確認します。
  2. G1から右へ 下管理限界/上管理限界 の見出しを置き、G2に次の数式を一回だけ入力します。出力が複数行・複数列の場合は自動的に広がるため、下方向へ同じ式をコピーしません。
    =HSTACK(A2-3*B2,A2+3*B2)
  3. G2からの結果を、下の完成表の1行・2列と照合します。平均の両側へ標準偏差三つ分の幅を取ります。 比率は数値の0.1が10%に当たります。日付の出力はyyyy-mm-dd、通常の数値は小数を確認できる表示形式にします。表示だけの丸めとセル内の実値を混同しないようにします。
  4. 数式バーで参照範囲が入力例と一致するか確認し、入力を変える前後をコピー上で比較します。管理限界は製品規格ではありません。標準偏差の推定法と対象工程の安定性を確認します。 業務表へ採用するときは固定範囲の末尾と設定値を明示して調整し、検査結果の意味・対象期間・単位を出力表の近くに記録してください。
    できあがる結果を表で確認する
    できあがる結果
    下管理限界上管理限界
    94106

    平均の両側へ標準偏差三つ分の幅を取ります。

期待結果と照合する

完成表の列は 下管理限界/上管理限界、結果は [[94,106]] です。平均の両側へ標準偏差三つ分の幅を取ります。 小数の値は表示桁によって末尾が丸まるので、参考値との照合は概ね小数第6位までを目安にします。

まずこの入力例で確認し、件数や値が一致しているかを見ます。完了表示だけで判断せず、重複・空欄・対象外データも残っていないか確認してください。

うまくいかないとき

  • 管理限界は製品規格ではありません。標準偏差の推定法と対象工程の安定性を確認します。
  • #SPILL!が出た場合は出力範囲の既存値や結合セルを確認します。数式を文字列として貼った場合は先頭のアポストロフィとセルの表示形式を調べます。入力データを増やしても固定範囲は自動で伸びないため、関連する範囲をすべて同じ行数へ修正してください。

止める・元に戻す

追加したG列以降の数式と見出しだけを削除するか、開始時に保存した検証ブックを開き直します。元の入力を直接置換せず、外部送信や削除は行いません。実務へ移す場合も本番ブックのコピーで件数・金額・境界値を照合してから採用してください。

公式資料・対応範囲

参照日:2026-10-19。公式資料の一般的な機能説明と、本記事固有の入力例の実行検証は別です。実務での短縮時間や効果は未計測です。

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